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あのコペルニクスも見たことがなかった!? 水星の面白ポイントをふまえて観測に挑戦しよう (7/8)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.13 Thursday

前ページ直径の4分の1以上に相当するクレーター

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小さい星なのに、固有の磁場がある謎

自転速度が遅いのに、水星は地球の1.1%にあたる比較的強い磁気圏を持っています

地球や木星に磁場があるのは、硬い金属の核のまわりに液体金属が存在する外核があって、それらが流動して電流が生じ、磁場が形成されるからです。

水星は小さいので、形成後急速に冷えて中心の核も早く固まったため、核に液体部分を持たないと考えられ、つまり磁場はないと思われていました。

それが1970年代、探査機マリナーによって磁場があることが発見され、2002年からの電波望遠鏡による複数の観測や、探査機メッセンジャーの探査を経て、内部に液体部分があって固有の磁場があることがわかりました。また、地球ではほぼ中心にある「棒磁石」が中心から北にずれている新たな謎が見つかりました。

画像
Credit: 九州大学(プレスリリース)

この謎の解明は、昨年九州大学が行ったばかり。中心核内部の磁場が自己調整機構によって対流をコントロールすることで、自発的に生成・維持されていると考えられるそう。地球と比較することで、両方の星の起源や進化について研究が促進しそうで楽しみですね。

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