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「冷たいプラズマ」で水から有毒化合物を浄化する方法が開発される (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.16 Sunday

前ページ冷たいプラズマは低温でも、高エネルギーの電子を持っている

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実験室内では成功。次は大規模に

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チューブの壁に開けられた小さな穴から、冷たいプラズマが吹き出して、渦をつくっている。/Credit:Drexel University

実施にあたっては、冷たいプラズマを、管の壁に対して水平方向に開けた小さな穴から一斉に放出させ、プラズマの渦からなる膜を形成しました。

汚染水が、このフィルターのようなプラズマ渦の中を通過すると、プラズマの高エネルギーの電子によって、水中の有機フッ素化合物の化学結合が不安定化し、分解され無毒化すると予想されました。

実際に試してみたところ、ヤカンの中に入った水を沸騰させる程度のエネルギーを加えただけで、汚染水内にある90%の有機フッ素化合物を除去できました。

研究者らは「次のステップはより大規模な浄化が行えるようにすることです」と述べています。

うまく行けば、汚染された土壌を大規模に処理し、地球は清浄な大地を取り戻せるかもしれません。

reference: phys / written by ナゾロジー編集部

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