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新型コロナの「ヒトの細胞にくっつく吸盤」のような構造が解明!ワクチン開発に貢献

2021.01.27 Wednesday

2020.02.21 Friday

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Credit:大阪大学微生物病研究所

世界各地で猛威を奮っている新型コロナウイルスですが、ワクチン開発につながる大きな進展がみられました。

米国の研究者たちによって、新型コロナウイルスの表面にある「スパイク」と呼ばれる、突起状のタンパク質の3次元的な構造が明らかになったからです。

スパイクはまるで「吸盤」のように外側に向けて広がった形をしています。

新型コロナウイルスによる感染は、この「吸盤」の上部分がヒト細胞にくっつくことで始まります。

またワクチンを開発するには、このスパイクの構造を理解することが必要不可欠となります。

スパイクの構造解析によって、抗ウイルス薬やワクチンの開発は進展するのでしょうか?

コロナウイルスの感染方法

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ウイルスの増えるしくみ/Credit:近畿大学病院

一般的に、ウイルスによる感染が成立するには、ウイルスの体がスパイクによって、細胞に結合する必要があります。

結合した次は、ウイルスの表面分子の出番です。この表面分子にはヒト細胞を混乱させる働きがあり、混乱した細胞がコロナウイルスを自分の一部だと認識し、内部に取り込んでしまうのです。

細胞内への侵入に成功すると、コロナウイルスは自分の遺伝子を細胞の中に吐き出します。

新型コロナウイルスの遺伝子には、細胞の遺伝子をジャックする能力があり、ジャックされた細胞はウイルスの生産をはじめるようになります。

そうして生産されたウイルスは、細胞の外へと排出され、また別の宿主となる細胞を探すことになります。

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