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「地球殺し」小惑星の軌道をそらすMITのガチ研究が発表 (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.25 Tuesday

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小惑星回避シナリオ

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Credit:pixabay

今回の研究は、インパクターを用いた作戦を成功させるにはどうするべきかを検証するものです。

アポフィスとベンヌは、現在地球に対する重力キーホールの位置がわかっている数少ない小惑星の2つです。

そこで彼らは、この小惑星とキーホールの距離に応じて、地球衝突を回避するための様々なシミュレーションを行いました。

もし、アポフィスがキーホールを通過することが5年前に判明した場合、人類は、調査船を送り込み小惑星の詳細なデータを得た上で、確実にコースをそらすための調整を行ってインパクターを発射することが可能だと考えられます。

しかし、アポフィスのキーホール通過が判明してから、猶予が1年しかなかった場合、人類は小惑星を測定して適切な設定のインパクターを小惑星にぶつけることは不可能だと考えられます。

ベンヌに関しては、物質組成に関する知識が多いため、詳しい測定を行うよりも、すぐにインパクターを送り込むことが有効という結果が出ました。

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Credit:pixabay

チームは今後、このシミュレーションツールによって、将来の軌道偏向ミッションの成功を予測できるようにすることを目指しています。

これは人類の危機に際して、何を行うかを検討する時間を短縮するために役立つといいます。

小惑星衝突は、あまり現実味がない話のようにも感じてしまいますが、地球の歴史を振り返れば幾度も起きていた惨劇です。

ノアの方舟のように、そんな災害起きるわけがないと笑うよりは、真面目に危機に備えて研究することが大事なのかもしれません。

3,700年前に隕石が中東の一部を壊滅させた可能性があると判明

reference: MIT News, livescience/ written by KAIN

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