- ソーラー電池式の飛行機は成層圏を1年間飛行し続けることが可能
- ソーラー飛行機は人工衛星よりも低コストで地球上をモニタリングできる
- 5Gの通信サービスに使用される可能性も
地球温暖化にGPS等、空からの地球モニタリングの需要はますます高まっています。現在は人工衛星がその役割を担っていますが、衛星は機動が固定されており、高度も高すぎるため観察には向きません。
BAE Systemsは、Prismatic Ltdと共同で、成層圏を半永続的に巡回できる太陽発電式飛行機「PHASA-35」の初飛行試験に成功しました。
開発されたソーラー飛行機は、太陽電池により最大1年間飛行を維持でき、通信ネットワークプラットフォームとして役立つとのこと。
初飛行の詳細は「BAE Systems」の公式サイトで取り上げられています。
https://www.baesystems.com/en/article/ground-breaking-solar-powered-unmanned-aircraft-makes-first-flight
1年間の連続飛行が可能
ソーラー飛行機PHASA-35は、35mの翼幅をもつ大きな飛行機ですが、日中は太陽電池、夜間はバッテリー駆動によって、長期間飛行し続けることが可能です。
成層圏を飛行するので、天候や他の航空機の交通の影響を受けず、さらに無人で動作するため、パイロットの負担や交代による制限も受けません。
また、長寿命のバッテリーと効率的なソーラーテクノロジーが採用されています。
これらの要素により、ソーラー飛行機PHASA-35は最大1年間の飛行が継続できるのです。