1年連続で飛べる「ソーラー電池式飛行機」の初飛行に成功

technology 2020/02/24
Credit:BAE Systems
point
  • ソーラー電池式の飛行機は成層圏を1年間飛行し続けることが可能
  • ソーラー飛行機は人工衛星よりも低コストで地球上をモニタリングできる
  • 5Gの通信サービスに使用される可能性も

地球温暖化にGPS等、空からの地球モニタリングの需要はますます高まっています。現在は人工衛星がその役割を担っていますが、衛星は機動が固定されており、高度も高すぎるため観察には向きません。

BAE Systemsは、Prismatic Ltdと共同で、成層圏を半永続的に巡回できる太陽発電式飛行機「PHASA-35」の初飛行試験に成功しました。

開発されたソーラー飛行機は、太陽電池により最大1年間飛行を維持でき、通信ネットワークプラットフォームとして役立つとのこと。

初飛行の詳細は「BAE Systems」の公式サイトで取り上げられています。

1年間の連続飛行が可能

Credit:BAE Systems

ソーラー飛行機PHASA-35は、35mの翼幅をもつ大きな飛行機ですが、日中は太陽電池、夜間はバッテリー駆動によって、長期間飛行し続けることが可能です。

成層圏を飛行するので、天候や他の航空機の交通の影響を受けず、さらに無人で動作するため、パイロットの負担や交代による制限も受けません。

また、長寿命のバッテリーと効率的なソーラーテクノロジーが採用されています。

これらの要素により、ソーラー飛行機PHASA-35は最大1年間の飛行が継続できるのです。

ソーラー飛行機は人工衛星に近い役割を担う

Credit:BAE Systems

ソーラー飛行機は、人工衛星のように永続的に空からの情報取得・提供ができます。加えて、航空機のように移動とメンテナンスが容易です。

こうした特性を鑑みると、ソーラー飛行機は、航空機と人工衛生技術の中間に位置する存在だと言えるでしょう。

既存の航空および宇宙プラットフォームのギャップを埋めるような機能を提供できるのです。

特に、モニタリングやセキュリティ、通信の面で永続的かつ安定したサービス提供が期待されています。

半永続的に飛行できるので、5Gを含む通信ネットワークの配信に使用される可能性もあるでしょう。

ソーラー飛行機のもう1つのメリットは、手頃な価格で人工衛星の代替ができる点です。

人工衛星による森林火災検知や海上監視には高コストが要求されますが、ソーラー飛行機であれば衛星の数分の1のコストで済みます。

今後、さらなる飛行試験が予定されており、試験完了後12カ月以内には顧客との初期運用に入る可能性があります。

ソーラー飛行機が成層圏を飛び交う時代も近いかもしれません。

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reference: baesystems / written by ナゾロジー編集部
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