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恐竜は「酸性雨」で絶滅した!? 環境激変の証拠が見つかる (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.03.03 Tuesday

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粒子加速器の分析

そこで今回の研究に用いられたのが、マイクロメートルスケールまで分析が可能な「大型放射光施設 SPring-8」です。

SPring-8(Super Photon ring-8 GeV)は、兵庫県にある日本の粒子加速器。簡単に言うと、非常に高性能の顕微鏡です。

画像
Credit:Wikipedia Commons

研究チームは、デンマークの海岸沿いに露出した断崖からK-Pg境界層の試料を採取し、このSPring-8で細かく分析しました。

すると、そこには銀や銅に富んだ微粒子が高濃度で検出されたのです。それは、隕石由来と考えられる量より1~2桁も高濃度でした。

銀や銅は酸に溶けやすい元素です。これら粒子の存在は、大規模酸性雨がこの時期に発生していたことを示唆しているのです。

次ページ明らかになる隕石落下直後の世界

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