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原因不明。1900年代前半にパンデミックを起こした「感染性の眠り病」とは

2021.01.27 Wednesday

2020.03.14 Saturday

point
  • 過去に「感染型眠り病」が大流行したが、未だに原因は不明
  • 「感染型眠り病」にかかると、動けなくなりひたすら眠り続ける
  • 症状が改善した人でも、数年越しに再発する可能性がある

感染した人が次々と深い眠りに陥ってしまう感染型の眠り病があるのを知っていますか?

これは「嗜眠性脳炎」と呼ばれ、1900年代前半にパンデミックを引き起こした病気です。

信じがたいことですが、この病気は当時人の脳を攻撃し、生きながらにしゃべることも動くこともできない彫像のような状態にしてしまったといいます。

周囲の人が次々と昏睡状態に陥ったり無気力になったりしたのですから、当時の人々の恐怖は相当なものだったでしょう。

現在でも完全に解明されていないこの病気の詳細は「BRAIN A JOURNAL OF NEUROLOGY」に掲載されています。

Encephalitis lethargica: 100 years after the epidemic
https://academic.oup.com/brain/article/140/8/2246/3970828

感染型眠り病「嗜眠性脳炎」とは

2枚目の画像
Credit:depositphotos

嗜眠性脳炎の特徴は、高熱、のどの痛み、頭痛などのインフルエンザのような症状に始まり、過度の眠気、眼球運動障害、運動障害などを伴うようになります。

重篤な症例では、患者は非常に強い睡眠欲を経験したり、無言無動になったり、また逆に不眠に陥ったりすることもありました。

身体的および精神的反応の遅延が始まり、寝たきりになり、最終的に死に至ることもあります。

また嗜眠性脳炎の恐ろしい点は、精神異常との関連性にあります。患者の30%は精神病を患っていたほどです。

この精神的変化は大人よりも子供の方が顕著で、8歳の少女が自傷行為にはしり、全ての歯と両目を自分で摘出するというショッキングな症例もありました。

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