medical

原因不明。1900年代前半にパンデミックを起こした「感染性の眠り病」とは (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.03.14 Saturday

「眠り病パンデミック」と「脳炎後症候群」

1枚目の画像
Credit:depositphotos

「嗜眠性脳炎」という病名がついたものの、原因と治療法は不明のままでした。

病気はその後北米、インド、オーストラリアと数年で世界中に広がっていき、10年間でパンデミックが激化。この間に500万人近くの命が奪われました。

その後原因もわからぬまま、1926年頃からパンデミックは急速に収束していき、感染者も通常の生活に戻っていきました。病気は「完治」したのです。

そのときは、誰もが「そのように」感じていました。

しかし生存患者の中には、数年越し、数十年越しに神経障害や精神障害を発症していった人がいたのです。

この「脳炎後症候群」の症状は様々で、時として急激に進行し重度の障害や死に至ることもあったようです。

ただし不幸中の幸いは、再発症者からは新しく感染しないことでした。このパンデミック以降、この感染症の流行は起きておらず、今では「幻の病」ともいわれています。

次ページ視床下部の炎症が原因か?

<

1

2

3

4

>

医療のニュースmedical news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!