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自然界に必ずいる「はぐれ者」は種の存続のためのキーマンだった (3/4)

2021.01.28 Thursday

2020.03.20 Friday

「はぐれ者」は種の存続に不可欠だった

では、はぐれ者が存在する理由はどこにあるのでしょう。

タニタ氏は、その理由について、「とてもシンプルですが、種の生存にとっては重要なもの」と話します。

それは、はぐれ者が、「リスク分散戦略(Bet-hedging strategy)」の一部として存在するということです。

例えば、種の存続と拡散のために、コロニーの全員が集団行動(タワーリング)に参加した場合を考えましょう。成功すれば問題ありませんが、それが失敗に終わるとコロニーは全滅します。

ギャンブルで例えるなら、持ち金すべてを一点賭けするようなものです。ゲームならともかく、種の存続がかかっている局面でそんなリスクは冒せません。

すると、はぐれ者の役割とは、賭けが失敗した場合の保証金ということになります。はぐれ者が生きていれば、タワーリングが失敗しても、まだコロニーの再興は可能でしょう。

要するに、はぐれ者の単独行動は、自分勝手に見えて、その実、種の未来を見据えた社会的行動だったのです。

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