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廃タイヤから新素材「ゴム製エアロゲル」の作製に初成功!超軽量で高耐久 (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.03.19 Thursday

前ページ多孔性構造「エアロゲル」

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廃タイヤをリサイクルする

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Credit:NUS

研究者たちは、エアロゲルの特性を生かしつつ、「脆い」という弱点を克服するために、新たな素材を探していました。

そして、安価で豊富な原料としての「廃タイヤ」に目を付け、ゴム製のエアロゲルに注力したのです。

毎年、世界中で約10億の廃タイヤが生まれています。リサイクルされるのはたったの40%であり、焼却されるのは49%です。残りの11%は埋め立て地を作るために埋められています。

廃タイヤをエアロゲルに活用するなら、リサイクル率を向上させることができるでしょう。

加えて、ゴム製エアロゲルの作製プロセスも、シンプルで費用対効果が高く、環境にやさしいものです。

最初に、廃タイヤは細かい繊維にされ、水と少量の化学架橋剤に浸されます。

次に、このゴム繊維と環境にやさしい溶剤の混合物を、撹拌機を使用して20分間均一に分散させ、混濁ゲルをつくります。

混濁ゲルをマイナス50度で最大12時間凍結乾燥させることで、ゴム製エアロゲルが完成します。

次ページゴム製エアロゲルのメリット

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