星雲みたいな「ロケット打ち上げ時の排気」写真がスゴい

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Credit:Erik Ku​​na
point
  • 特別な条件下での打ち上げロケットの排気は、星雲みたいに神秘的で美しい
  • ロケット星雲が撮影できる条件は、夜間であることと、ブースターが着陸すること

この画像は、いったい何を撮影したものでしょうか?

惑星状星雲でしょうか? それとも超新星残骸でしょうか?

宇宙画像にもオーロラにも見えるこの画像は、実は「ロケットの打ち上げ写真」です。

夜間のロケット打ち上げでは、通常では見られない珍しい光景に出会うことがあります。

3月6日、SpaceXによる20回目の貨物補給ミッションが開始されました。この時、「supercluster」の宇宙旅行写真家であるエリック・クナ氏は、国際宇宙ステーションに向けてロケットが打ちあがった際の「美しく神秘的な映像」を撮影することに成功しました。

ロケット打ち上げの写真と詳細は「LIVE SCIENCE」に掲載されています。

What’s that in the sky? It’s a SpaceX rocket, but it sure doesn’t look like it
https://www.livescience.com/spacex-rocket-launch-nebula-images-by-photographers.html

打ち上げロケットによる「大気と光のショー」

通常、ロケットは、打ち上げ・メインエンジンカットオフ・分離・第2部の点火など、さまざまな段階を経て飛行します。

このような打ち上げロケットによるいくつかの段階は、相互に影響を与え、ロケットの排気の周りに大気と光による「星雲」のような映像を作り出すことがあります。

もちろん、打ち上げロケットによる「大気と光のショー」は今回だけのものではありません。

AEHF-5軍事通信衛星を搭載したULAのAtlas Vロケットは、2019年8月8日に明け方に打ち上げられました。ロケットの排気は太陽に照らされ、クラゲ状の噴煙を生成します/Credit;ULA

例えば、日の出や日没直前の黄昏時の打ち上げでは、太陽がロケットの噴煙を照らし、空に浮かぶ「巨大なクラゲ」を作り出します。

これらの打ち上げでは、奇妙な四角い雲が発生するため、UFOと混同されることさえあるようです。

神秘的で美しい「ロケット星雲」

Credit:Erik Ku​​na

しかし、今回撮影された「ロケット星雲」の画像にはさらに異なる状況が必要です。

まず、夜間のロケット打ち上げでなければいけません。

加えて、ブースターの着陸が必要で、できれば陸地に着陸する必要があります

SpaceX社のファルコンシリーズは、再利用可能ロケットです。

そのため、ロケットの第1部は打ち上げ後、宙返りを行ない、地球に戻るために空中で向きを変えるように設計されています。

このようなロケットの飛行軌道によって、「第1部と第2部の分離」と「ブーストバック燃焼」は相互作用を引き起こし、暗い空の中で「ロケット星雲」をきれいに見せてくれるのです。

クナ氏によると、「これにより、光とガスが色と形のキャンパスに混ざり合い、1枚の壮大な写真を生み出す魔法のシンフォニーが生まれます」とのこと。

Credit:Erik Ku​​na

写真を見ると、第1部のエンジンがピンポイントでオレンジ色に光っているのに対し、第2部の真空エンジンは、下の方で青紫色の光の網のように放射しているのが分かります。

クナ氏は今後も、より美しい「ロケット星雲」を求めて、打ち上げロケットの撮影を続けていくようです。

「悪魔の角」のような太陽、カタールの沿岸都市で撮影される

reference: livescience / written by ナゾロジー編集部
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