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2021.01.28 Thursday

2020.03.25 Wednesday

イカは生命の根本原理「セントラルドグマ」を揺るがす存在であることが判明 (2/2)

前ページイカの神経細胞はセントラルドグマから逸脱していた

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RNAを使った治療法への応用も可能?

ローゼンタール氏は「イカが環境適応のための遺伝子編集を、DNAではなく、RNAを用いていることは注目に値する」と述べます。

現在、人工的なゲノム編集として用いられる「CRISPR/Cas9」は、狙ったDNA配列をピンポイントで切断、削除、置換、挿入などができる技術です。

しかし、この技術はやり直しが効かないというデメリットがあります。つまり、失敗すると、二度と修復できない可能性があるのです。

一方、今回の研究を応用するならば、mRNAは不要になれば素早く分解されることがわかっており、治療ミスが起きても比較的安全にすむでしょう。

例えば遺伝疾患のある人に健康な人のmRNAを注入すると、壊れたDNAは壊れたRNAを生産し続けるものの、大量の健康なRNAが注入されるため、壊れたRNAの比率は劇的に低下します。

すると、つくられるタンパク質も正常になるため、非常に先進的な方法だと考えられます。まだ実現は難しそうですが、今回わかったイカの仕組みを利用すれば、少しは可能性があるかもしれません。

イカの遺伝子編集技術は、近い将来、人のための医療技術の進歩に応用されるかもしれませんね。

イカの脳はイヌ並みに複雑だった!145個の神経経路を新たに発見

point
  • イカの神経細胞はセントラルドグマから逸脱していた
  • 細胞の核外でRNA編集できるのは地球上でイカだけ
【編集注 2020.03.27 15:44】
記事内容・タイトルに一部不明確な箇所があったため、修正して再送しております。
【編集注② 2021.01.22 15:11】
記事内容に一部誤字があったため、修正して再送しております。
reference: zmesciencewired / written by くらのすけ, edited by katsu

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