布マスクは医者にとっても「無いよりマシ」なのか?

life 2020/04/02
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point
  • 医療関係者にとって布マスクは「無いよりマシ」程度
  • 自家製布マスクは医療用マスクの3分の1の効果しかない
  • 布マスクは、表裏で色が異なるものがおすすめ

コロナウイルスが世界で大流行している中、マスク不足は深刻な問題です。

医療関係者であってもマスク不足に悩まされることがあり、代替法として布製の手作りマスクを着用する人もいます。

はたして、布マスクは医療関係者にとってコロナウイルス予防に効果があるのでしょうか?

3月25日に「LIVE SCIENCE」誌が、布マスクの効果について専門家たちの研究結果をまとめて報告しています。

その報告によると、医療関係者にとっての布マスクは「無いよりはマシ」程度のもののようです。

Can homemade masks protect you from COVID-19?
https://www.livescience.com/cloth-masks-coronavirus.html

無いよりはマシ

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コロナウイルスを治療する医療関係者たちは、常に感染のリスクを抱えています。

しかし、国によっては、医療用マスクが不足し、医療関係者であっても医療用マスクを着用できない状況が生じています。

それゆえに「布マスク」への注目が高まっていますが、予防の効果はあるのでしょうか?

過去、感染症の専門家たちは、インフルエンザのようなウイルスに対する防御として自家製の布マスクの価値に疑問を投げかけていました。

しかし、今では、同じ専門家が、限られた保護しか利用できない医療関係者たちに、他の選択肢が無い場合は自家製の布マスクを使用するように求めています。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)も、新コロナウイルス患者を治療する医療関係者に、他の選択肢が無い場合にバンダナやスカーフを着用することを推奨しています。

ただし、これはフェイスシールドとの組み合わせが理想とされており、予防効果は不明です。

つまり、「無いよりはマシ」なのです。

もちろん全く効果が無いわけでもなく、2013年に「Disaster Medicine and Public Health Preparedness」誌に掲載された研究では、自家製布マスクの効果は、市販の医療用マスク(サージカルマスク)の3分の1だと報告されています。

布マスクに対する正しい見方

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どんなマスクを着用するにせよ、私たちは、まず、マスク自体が「限られた防護」であることを認識すべきでしょう。

そして、次の予防策が非常に重要です。

  • 体調が悪く、発熱や咳のある人との密接な接触は避ける
  • 咳やくしゃみをするときは、鼻と口を塞ぐ。可能な限りティッシュペーパーを使い、すぐに破棄する
  • 石鹸と水で頻繁に手を洗い、ドアノブなども(できるだけ)頻繁に消毒する

仮に布マスクを使用するのであれば、英国ケンブリッジ大学研究者のアンナ・デイビス氏の次のアドバイスを実施してみましょう。

常に同じ向きでマスクを着用してください。つまり、表裏は常に同じで、外側(汚染された側)を内側に向けて着用してはいけません。誤着用を避けるために、マスクの表裏で色を変えるのも効果的です」

「また、ウイルスの粒子を除去するために、マスクは頻繁に洗濯機で洗う必要があります」

マスクを着脱する時は、紐の部分を触るようにし、マスクの素材部分には触れないようにします。触る場合には、マスクに触れる前と後で、石鹸と水で手を洗うことを忘れてはいけません」

医療関係者でないとしても、布マスクの効果を過信すべきではありません。適当に机の上に放置するなど不適切な使用をすれば、かえって感染を広げてしまう可能性もあります。

どうしても外出しないといけない場合は、上記のアドバイスを守ることで、リスクを低下させることができるでしょう。

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reference: livescience / written by ナゾロジー編集部
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