私たちはシミュレートされているのかも?
私たちの「脳」や視覚などの「感覚」には限界があるので、宇宙の本質をそのまま経験することはできません。
ですから、それらを学ぶために、「道具」や「概念」を活用しています。
![宇宙を見るためにシミュレートしている](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/03/FireShot-Capture-047-Is-Reality-Real_-The-Simulation-Argument-YouTube-www.youtube.com_-e1585288518870-900x520.png)
例えば、私たちは実際に非常に遠く離れた宇宙を「目」で確認することができません。最新の望遠鏡を使っても、銀河系の詳細な仕組みを直接確認できないのです。
そんな時に役立ってきたのが「シミュレーション」です。
私たちが観測できる範囲の宇宙や、自然法則の情報を組み合わせて、コンピュータ内で仮想空間を作りあげるのです。
それらをコンピュータ内で作動させることで、動きや仕組みを予測することができます。
![シミュレーションのイメージ](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/03/FireShot-Capture-045-Is-Reality-Real_-The-Simulation-Argument-YouTube-www.youtube.com_-e1585288444244-900x503.png)
これがあれば、もしかしたら将来、宇宙全体をシミュレートすることも可能かもしれません。
では、もし宇宙全体のシミュレーションが可能なのであれば、「既にそうなっている」とは考えられないでしょうか?
私たちが「シミュレートする側」なのではなく、「シミュレートされる側である」と考えることができないでしょうか?
![何者かが地球をコンピュータ上でシミュレートしているのかもしれない](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/03/FireShot-Capture-046-Is-Reality-Real_-The-Simulation-Argument-YouTube-www.youtube.com_-e1585288596907-900x507.png)
私たちは、何者かがコンピューターでシミュレートした世界の住人なのかもしれないのです。
ローパー氏は「そう仮定するためには、いくつか条件ある」と答えています。
もちろん仮定の話なので、話半分で、あくまで仮定の話として進めていきましょう。
![この世界がシミュレートかどうか判別するパズルのピースとは](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/03/FireShot-Capture-048-Is-Reality-Real_-The-Simulation-Argument-YouTube-www.youtube.com_-e1585288672136-900x503.png)
ローパー氏は、オクスフォード大学教授であるニック・ボストロム氏の「シミュレーション論争」の改変されたバージョンに基づいて、5つの仮定を用意しました。
もし、それらの仮定が「真」であるなら、私たちはシミュレーションの中で生きていることになります。