「会話」と「手話」は同じ脳の領域を使うことがわかる

brain 2018/04/04

最新研究により、手話と会話、いずれのコミュニケーションであっても脳の使われる領域は同じであることが分かりました。

Shared neural correlates for building phrases in signed and spoken language
https://www.nature.com/articles/s41598-018-23915-0

ニューヨーク大学の研究者が行ったこの研究は、手話と口語でのコミュニケーションの関連を示す初めての研究となりました。

研究を行った Esti Blanco-Elorrieta 氏は、「手話と実際に口で会話をすることは、物理的にみれば明らかに違う行動ですが、アメリカ手話と英語でのコミュニケーションにおける神経系の働きが似通っていることが、今回の研究により明らかになりました」と語っています。

Credit: Pixabay

研究は、耳の聞こえないアメリカ手話者と、耳の聞こえる英語話者の協力を得て行われました。両グループは同じ写真を見せられ、それを2単語で構成されるフレーズで表現するように指示を受けました。また、被験者の神経活動を調査するために、脳機能マッピング技術が用いられました。

その結果、手話者と会話者いずれにおいても、フレーズを組み立てる際には、似たタイミングで、側頭部の左前の領域が使われていることがわかったのです。

研究者の一人である Itamar Kastner氏は今回の研究結果をふまえ、「このように手話についての研究を深めていくことで、全ての言語において普遍的なものを知ることができます」と語っています。

 

アメリカでは、耳が聞こえない人や難聴の人の数が3750万人にのぼり、手話はアメリカにおいて3番目に多く使われてる言語であるとのこと。

言葉であれ手話であれ、伝えたいことを伝えるための手段にすぎないことを考えれば、「脳の同じ領域が使われている」といった結論にも納得がいく気がします。

 

via: dailymail / translated & text by Nazology staff

 

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