4月7日の夜からスーパームーンが見れるよ!月が大きく見える仕組みを簡単解説

space 2020/04/06
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  • 4月7日夜から8日にかけて月が地球に最接近する「スーパームーン」が起こる
  • 月が大きく見るのは月と地球の直線距離が変化するから

4月の天文情報記事でお伝えしたように、7日の夜からは、満月が大きく見えるスーパームーンが観測できます。

そもそも皆さんは、月の大きさがなぜ変わって見えるのか知っているでしょうか?

月の大きさは約3500kmで一定です。隕石でも衝突しない限り、実物の月の大きさは変わりません。あくまで見かけの大きさが変わっているだけなのです。

では、なぜ見かけの大きさが変わるのでしょうか? そしてスーパームーンの定義とは結局何なのでしょうか?

スーパームーンなんて存在しない!? 正しくは「年間最大の満月」

スーパームーンという言葉の定義は、実は曖昧なんです。

日本では、月の様子が満月かつ、一年間で最も地球に接近するタイミングをスーパームーンと呼んでいます。

ただしこの2つの条件がピタリと重なることはありません。国立天文台によると今回のスーパームーンの条件は、

  • 満月の瞬間:4月8日午前11時35分 35万7030km(月から地球までの距離)
  • 地球の中心との最接近:4月8日午前3時9分 35万6907km(月から地球までの距離)

となっています。一般的に、半日のズレ以内であればスーパームーンと考えて良いようです。

このようにスーパームーンは定義が曖昧なため、前日の夜の月と当日の夜の月をまとめてスーパームーンと呼びます。

ちなみに東京と月の距離では、4月7日23時23分が最接近(35万1746km)で一番大きく見えます。

でも、そもそもなぜこの日に月が大きく見えるのでしょうか? 実は何も難しいことはなく、簡単な原理です。

近いものほど大きく見える。月の楕円軌道による遠近法

実物の大きさに関わらず、近いものほど大きく見えるのは当たり前の感覚ですよね。実はこの当たり前の効果によって、スーパームーンは大きく見えているのです。

まず、なぜ地球に月が近づいてくるのでしょうか? 「月は地球の周りを円のように同じ半径を描いて回っている」と思う人もいるかも知れません。

しかし月の軌道は、「楕円」軌道を描いて地球の周りを回っています。

credit: wikipedia (public domain)

楕円軌道なので地球に近づくときと遠ざかるときがあるのは図を見れば分かりますね。

遠ざかるときは逆に「マイクロムーン」と呼びますが、こちらはあまり有名ではないようです。ちなみに10月にお団子を食べながら見る中秋の名月は、このマイクロムーンです。

では、めいっぱい大きな月を楽しむにはこれが限界なのでしょうか?

いえいえ、まだ「チート」みたいな方法が残っているんです。

月をさらに大きくする「チート技」とは?

広大な海や山を背景に、大きな月や太陽が登ったり沈んだりする映像を見たことはありますか? これは目の錯覚で、人間がもつ「距離感」という特別な感覚によるものです。

人間の目は左右に2つ付いているため、瞳に写っている物の左右のズレ(視差)や、大きさを知っている建物や木などを利用して距離を測ることができます。

空高くに月があるときは月の周りには夜空しかありません。夜空とは遠いものだと脳は知っているので、小さく見えます。

逆に、ビルや山の後ろに見える月は、それらのすぐ裏に月があるように見え、大きく感じてしまうわけです。

つまり、月が水平線付近でスーパームーンになれば、錯覚で更に大きく見えるベストタイミングなのです。

4月7日は忙しい日々を忘れて、優雅に大きな月を見上げてみてはいかがでしょうか。

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reference: wikipedia / written by shuni
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