chemistry

真っ赤な野菜「ビーツ」から青色染料を作り出すことに成功

2021.01.27 Wednesday

2020.04.06 Monday

画像
Credit: E.L. BASTOS
point
  • 「ビーツ」として知られている赤色の野菜から、青色染料を作り出すことに成功
  • ビーツの赤色の元になっている有機物の化学構造を改変することにより、青色へと変化させた

安全性の観点から、食品や化粧品に使用する天然着色料の需要は非常に高いと言えます。

しかし、天然の青色染料を抽出するのは、他の色に比べて難しいようです。

そのため、ブラジルのサンパウロ大学化学研究所基礎化学科のエリック・レイテ・バストス氏ら研究チームは、赤色のビーツ(ビートルート)から青色染料を作り出すことにしました。

赤色の元になっている有機物を化学的に調整して、青の色素の合成に成功したのです。

研究の詳細は4月3日、「Science Advances」誌に掲載されました。

A metal-free blue chromophore derived from plant pigments
https://advances.sciencemag.org/content/6/14/eaaz0421

青色の天然着色料は取得困難

画像
Credit:depositphotos

需要に反して、青色の天然着色料を抽出するのは難しいようです。

例えば、自然界には蝶やトンボ、一部の鳥など、美しい青色を有する生物が存在します。しかし、それらの青色は構造色によるものです。

実際に青色なのではなく、細かい表面構造による光の反射によって青色に見えているだけです。

ですから、青色色素を抽出することはできません。

また、青色のフルーツとして有名なブルーベリーも、染料には向いていません。

なぜなら、ブルーベリーの天然色素は長持ちせず、色が変化したり色あせたりする可能性があるからです。

そこで、バストス氏らの研究グループは、赤いビーツに着目しました。

ビーツに含まれる赤の色素を化学的に改変して、青の色素を抽出しようとしたのです。

次ページ赤色のビーツから青の色素を合成する

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

化学のニュースchemistry news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!