世界共通の1週間は7日間というルールはどうやって決まったのでしょう?
世界共通の1週間は7日間というルールはどうやって決まったのでしょう? / Credit:depositphotos
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1週間はなぜ7日間?曜日の並び順と太陽系惑星の関係は?

2023.03.03 Friday

2020.04.18 Saturday

1週間はなぜ7日間なのでしょう?

聖書には神様が6日で世界を作り7日目に休んだと書かれているようですが、科学的な見解としてはどうでしょうか。

地球の自転や公転に基づき1日や1年が決まっているのはいいとして、7つでワンセットという1週間の根拠はなんなのでしょう?

また1週間の曜日は太陽系の惑星の名前と関連づいていますが、曜日の並び順は天体の配列通りではありません。

日月火水木金土、と曜日が並んだその理由なんなのでしょうか?

今回は1週間が7日となった理由と、不思議な曜日の並び順について、解説していきます。

Why does a week have seven days? https://astronomy.com/news/2020/01/why-does-a-week-have-seven-days 暦Wiki(国立天文台) https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/CDD7C1C72F1BDB5B4D6A4C8A4CFA1A92FCDCBC6FCA4CEBDE7BDF8.html

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やっぱり天体の運行?

すべての暦は古代文明の天文学とつながっている
すべての暦は古代文明の天文学とつながっている / Credit:pixabay

私たちにとっての時間は、天体の運行によって決定されています。

1日は誰もが知る通り、地球が1回自転する時間であり、1年は太陽の周りを地球が1周する時間です。これは厳密には365日と4分の1日なので、うるう年の4年に1回、2月に1日追加することで調整をしています。

1カ月は月の満月から次の満月までの周期が29日半と大体30日なので、30で一区切りになっています。ただ、365日を30で割ると5余るので、月には30日の月と、31日の月があるのです。

ここまで理解できる話です。

しかし、ちょっと特殊なのが週の区切りです。なぜ7なのでしょうか?

地球の初期の文明は、天体観測に魅せられていて、惑星と太陽そして月の運行を記録することに熱心でした。

現在のイラクにあたる古代バビロニアは、特に天体観測に力を入れていた国の1つであり、1週間を7日間に定めたのは彼らの功績です。

古代バビロニアのあった地域。チグリス・ユーフラテスの両川に挟まれた現在のイラクにあたる土地。
古代バビロニアのあった地域。チグリス・ユーフラテスの両川に挟まれた現在のイラクにあたる土地。 / Wikipedia Commons

天体観測する古代国家なら他にも色々あったでしょ、と思う人もいるかもしれませんが、例えば天文学に通じていたエジプトでは1週間が10日間、古代ローマは8日間でした

ではバビロニア人はなぜ7という数字を選んだのでしょうか。

古代国家はいわゆる占星術によって、未来の吉兆を占っていたので、天体の運行は信仰心ともつながりがありました。

バビロニア人にとって、信仰すべき重要な天体は他の星々と異なる動きをする、7つのさまよう星たちでした。

それが、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星です。

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