生命は宇宙から来た? 惑星から惑星へ宇宙ダストが生物粒子を運ぶ可能性

science_technology 2017/11/24
宇宙と生命
Credit: pixtabay

「人間は宇宙人が創造した」という古代宇宙飛行士説もびっくりの研究が、Astrobiology(宇宙生物学)誌に掲載されました。

その研究は、「地球生命の起源は、宇宙を流れる塵(ダスト)に乗ってやってきた生物粒子にある」ことを示唆しています。さらに、地球大気に絶えず直撃する流れの速い惑星間ダストが、遙か彼方の惑星から微生物を運んできたり、地球上の生物を他の惑星に運んだりしているそうなのです。

Source: Space dust collisions as a planetary escape mechanism
https://arxiv.org/abs/1711.01895

予想以上に大きなエネルギー!宇宙塵の衝突

英国のエジンバラ大学は、秒速70㎞にもなる宇宙塵(うちゅうじん)の流れが大気中の粒子に衝突すると、どれ程の威力になるかを計測しました。そこでわかったのは、地上150㎞以上にある小粒子は、宇宙塵によって地球の重力圏外に弾き飛ばされ、その結果、他の惑星に到達してしまうものがあるということです。

こうしたプロセスの連鎖により、離れた惑星間での大気粒子の往来が実現しています。

ある種のバクテリアや植物、緩歩動物には、宇宙空間で生存可能なものもあることが知られています。したがって、そのような生命体で高層大気中に残存するものは、流れの速い宇宙塵とぶつかりながら、他星に飛ばされる危険と隣り合せの状態にあると言えます。

そしてこの研究結果から導かれるのは、生命の惑星間移動は、それまで考えられていた大型小惑星の衝突だけが原因でないということです。

またこの塵流が大気中の生物粒子に衝突すると、その時の大きなエネルギーにより、それら粒子が宇宙空間に弾け飛ぶと言う科学者もいます。
こうした宇宙塵の現象により、バクテリアや他の生命体が太陽系の惑星間を往航し、時に太陽系を越えることさえあるのです。

「宇宙塵衝突を原動力にし、生命体が惑星間の途方もない距離を移動する――このような認識により、生命や惑星大気の起源を探る問題について、刺戟的な展望がいくつか開けました。高速で流れる宇宙塵が、数ある惑星系のいたる所で見られる上、生命増殖の共通因子になっている可能性があるのです」とアージュン・ベレラ教授は言います。

 

ひょっとすると、私たちは太陽系の外からやってきた可能性もあるかもしれません。だとすると、果たしてそこは、どのような場所だったのでしょうか―。

 

via: phys.org, sci-news.com/ translated by 羽鳥浩太郎 / edited by maxim

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