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免疫の獲得が「社会的特権」になった19世紀の黄熱から学べること (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.05.25 Monday

前ページ免疫を持っていることが「社会的特権」に

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「免疫証明書」の発行を計画

現代の新型コロナウイルスも、これと近い問題をはらんでいます。

そのひとつが「免疫証明書」の発行計画です。

これはイギリスやドイツが進めているもので、新型コロナウイルス感染症から回復した人を特定し、いち早く社会復帰させる目的があります。免疫証明書を持っていれば、ロックダウンから早期に離脱して、仕事を再開できるというのです。

しかし、これには多くの問題があります。

そもそも新型コロナウイルスに免疫があるのかどうかも分かりませんし、抗体検査の正確性も不明です。

ニューオーリンズのように職を得たい人たちが、証明書を偽造する可能性も考えられます。感染したまま社会復帰すればどうなるか、想像するだけでも恐ろしいことです。

また、免疫証明書の発行が実現すれば、免疫獲得のため、新型コロナウイルスに身をさらす人も出てくるでしょう。

このように、現代の新型コロナとニューオーリンズの黄熱病の問題はリンクしています。

ニューオーリンズでは、黄熱ウイルスに身をさらして命を落とした人は数しれません。その二の舞だけは、どうしても避けなければならないのです。

日本人は新型コロナウイルスに対して免疫を持っている可能性 低い死亡率の原因?

reference: theatlanticbusinessinsider / written by くらのすけ

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