79歳でも新しい脳細胞が生まれると判明

biology 2018/04/06
Credit: Pixabay

最新の研究により、年をとった脳も若い脳と同じように、多くの新たな細胞を作り出せることがわかりました。

Cell cycle heterogeneity directs the timing of neural stem cell activation from quiescence
http://science.sciencemag.org/content/360/6384/99

研究では、14歳から79歳の、生前は健康だったにも関わらず、突然亡くなった28人の脳を解剖しました。その結果、年をとった人の脳の海馬に、若者の脳と同じだけ新たな細胞が作り出せるだけのキャパシティがあることが判明しました。海馬は記憶と感情を司る器官であり、アルツハイマー病患者の海馬は収縮していることで知られています。

いずれの年齢の脳においても、成長過程の前駆細胞と、未発達のニューロンが同じ程度の数だけ確認されました。このことから、年をとった脳であっても「若い脳と同じくらい新たな細胞を作り出すことができる」と結論付けられたことになります。

また、研究ではマウスなどのげっ歯類をはじめとした人間以外の霊長類に関しては、年をとるにつれて海馬が新たな細胞を作り出す能力を失っていくことがわかっています。つまり、人間だけが異なる結論を出したことになります。

Credit: Pixabay

しかし、これは79歳と29歳の健康な成人男性の脳が全く変わりないことを示しているわけではありません。例えば、年をとった脳では血管の成長があまりみられませんでした。つまり、年をとった脳内における新たな細胞が、若い脳の中で同じように機能するのかは明らかになっていないのです。

その上で、コーネル大学のエズリール・コーネル教授は、これは「希望」であるとして次のように語っています。「いくら年を重ねたとしても、私たちは新しいニューロンを作り出す可能性を持っているのです。どのようなことが脳を刺激して、そういった活動を促すのか知るためにさらなる研究が必要です」

 

まだわかっていないことも多いようですが、いくつになっても「成長できる」というのは本当に嬉しいことです。研究結果に関わらず、よりよい人生に向けて成長を続けていきたいですね。

 

via: webmd / translated & text by Nazology staff

 

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