朝のコーヒーはあなたの脳にどう影響を与えるのか「朝10時以降がおすすめ」

life 2020/05/10
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国際コーヒー機構(ICO)によると、世界では1日に約14億杯のコーヒーが飲まれています。

「朝のコーヒーが欠かせない」という人も多いでしょう。

ですから、朝のコーヒーが脳に及ぼす影響について知っておくのは大切です。

コーヒーに含まれるカフェインの効果を知っておくなら、適切な「コーヒータイム」を見極めることもできますよ。

カフェインと脳の仕組み

コーヒーの主な覚醒物質であるカフェインは、体内で自然に生成される別の物質アデノシンと似た構造をもっています。

アデノシンは体が疲れた時に分泌され、アデノシン受容体と結合することで眠気を引き起こすのです。

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しかし、似た構造であるカフェインもアデノシン受容体と結合可能。

つまり、カフェインを摂取することでアデノシンの結合を防ぎ、眠気を抑えることができるのです。

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また、カフェインにはアドレナリンを構築する作用もあります。これにより、心拍数が増加します。

同時に、ドーパミンが体内に再吸収されるのを防ぎます。つまり、ドーパミンを脳内に長く残留させ、その効果(幸福感など)をより長続きさせることができるのです。

このドーパミンの余韻は、より多くのカフェインを欲するきっかけになります。

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さて、脳は得られる脳内物質の量に適応するようになっています。つまり、多くのカフェインを摂取するなら、多くのアデノシン受容体が形成されるようになるのです。

アデノシン受容体が多いということは、「アデノシンを吸収する穴が多い」ということです。当然、眠気を抑えるためには、より多くの栓(カフェイン)が必要になってきます。

つまり、コーヒーを普段からたくさん飲む人が目を覚まし続けるためには、より多くのコーヒーが必要になるのです。

コーヒーは午前10時~12時に飲むべき

コーヒーには、代謝・身体能力の向上、2型糖尿病の発症リスク低下、うつ病症状への抵抗、抗酸化物質の供給源提供などのメリットがあります。

しかし、「Metabolism」に掲載された研究によると、コーヒーを飲む時間によっては、これらのメリットが小さくなるようです。

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これにはストレスホルモン「コルチゾール」の分泌阻害が関係しています。

コルチゾールの分泌は1日に3回ピークを迎え、体の1日の活動リズムを整えてくれます。

過剰なストレスによってコルチゾール分泌が慢性的に高くなると、この活動リズムが崩れて、うつ病、不眠症、生活習慣病へと繋がってしまうのです。

また、コルチゾールレベルが自然に高くなる時に、カフェインを摂取するなら、コルチゾールの生成が妨害される可能性があります。

これにより、コルチゾールのリズムが崩れ、代謝異常、疲労、生活の質の低下に繋がります。

ですから、コーヒーを飲むなら、「コルチゾールレベルが自然に高くなる時間帯を避ける」と良いでしょう。

コルチゾールレベルが最も高くなるのは、早朝です。

よって、「Time Magazine」が勧めているように、コーヒーを飲むのに最適なタイミングは、午前10時~12時の間、そして午後2時~夕方5時の間となります。

カフェインの効果を最大限生かしたいなら、時間帯を考慮し、飲み過ぎないようにするべきです。

「早朝のコーヒー」ではなく、「遅めのモーニングコーヒー」もしくは「10時のブレイクタイムコーヒー」を選ぶようにしましょう。

コーヒーは1日「25杯」飲んでも心臓への負担なし

reference: bigthink / written by ナゾロジー編集部
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