蚊はなぜ暗闇でも飛べるの?飛ぶときに「気流」を感知していた

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credit: Pixabay
point
  • 蚊が暗い部屋の中でも障害物を避けて飛ぶ仕組みが解明された
  • 蚊は触覚の根本にあるジョンストン器官中の「超高感度センサー」で空気の流れの変化を読むことが実証された

真っ暗にした部屋で寝ても、翌朝、蚊に刺された痕を見つけることがあると思います。

なぜ蚊は暗闇でも飛べるのでしょうか?

今まで解明されていなかったその理由が、千葉大学を含む国際研究チームによって明らかにされました。

蚊はデング熱や日本脳炎などの感染症を媒介し、地球上で最も人を殺している危険な生き物です。

この研究によって蚊の生態が明らかにされ、人々の身を守る一助となるでしょう。

羽のはばたきで起こる気流の変化を感知

蚊の羽ばたきによって生じる地表付近の気流 / credit: 千葉大学

先行研究により、蚊が暗闇で飛べる理由は、触角中に「ジョンストン器官」と呼ばれる特殊な器官があるからだと報告されていました。

しかし、その器官がどのような役割を持つのかは解明されていませんでした。

赤丸の箇所が蚊のジョンストン器官 / credit: 千葉大学

今回の研究チームは、ジョンストン器官が、蚊の羽ばたきによって生じる気流の変化から障害物の位置を読み取る超高感度センサーであるという仮説を立てました。

そして、その仮説が正しいかどうか数値計算で検証。その結果から、ジョンストン器官は蚊の体から30〜40 cm離れた場所の気流の変化を感知できることを証明しました。

さらに、この検証結果をもとに、ドローンにジョンストン器官を模した気流変動センサーをつけると、同様の仕組みで障害物の位置を特定できることが実証できたそう。

このように蚊の生態が明らかになっていけば、蚊にさされる痒さから開放される日が来るかもしれません。

この研究は千葉大学大学院 工学研究院 中田敏是 氏を筆頭著者に発表され、論文は国際科学誌「Science」に5月8日付けで掲載されています。

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reference: jiji.com / written by shuni

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