肖像画とも特徴が一致
ローリー氏は、画像の着色化やデジタル編集技術を用いて、歴史上の人物の顔を復元する活動をしています。
今回のヘンリー7世は、死の直前の病苦のためか、顔がかなり痩せこけていました。
こちらが、デスマスクから復元したヘンリー7世の顔です。
高くて長い鼻と前に突き出た額が特徴的ですが、輪郭はげっそりとしています。生前はもっと肉付きがよかったかもしれません。
骨格や輪郭が忠実に再現されている一方、肌の色や髪型、眉毛などは、かなり主観的な推測が入っているといいます。
専門家の中には「ヘンリー7世はヒゲを生やしていた」とする意見もあり、それに合わせて復元パターンも変わります。しかし、ローリー氏は、復元プロセスにおいて、クリックひとつで肌色を消したり、髪型や眉毛が修正できるようにしました。
その結果、ヒゲを生やした場合は以下のようになっています。
肖像画と比較してみても、鼻の形やアゴの突き出し方などはほぼ一致しています。
肖像画でしか見れない偉人の顔も、こうして見ると急に距離が近く感じられますね。
ローリー氏は、この他にも多くの復元作業を行っており、詳細は「My Colorful Past」で見ることができます。