「最も純粋な青」新しく発見された青色「インミンブルー」は通販で購入できる

product 2020/05/21
credit: IAN ALLEN , BLOOMBERG BUSINESSWEEK

新型コロナウイルスの拡大に伴い、家で過ごす時間が増え、絵画やプラモデル製作など塗料を扱う趣味を楽しむ人が多くなっています。

そんな中、ネット上では11年前に発見された「新しい青」が再び注目されているようです。

2009年、オレゴン州立大学の材料科学教授サブラマニアン氏らがその新しい青を偶然発見しました。

新しい青は、電気と磁気を両方帯びたマルチフェロイック物質を作る際に、たまたま出来たもので、「インミンブルー(YInMnBleu)」と呼ばれています。

インミンブルーは独特の明るい青色で、まるで光り輝いているような発色をします。

ちなみに、青は人間の手で作るのが難しい色とされており、宝石ラピスラズリから作られる「ウルトラマリン」は金よりも高価なことで有名です。

しかしインミンブルーは日本でも通販で購入できるため、今再び注目が集まっています。インミンブルーが「特別な青たる」理由は、いったい何なのでしょうか?

宝石ラピスラズリ / credit: Pixabay

顔料で化学する。名前の由来は元素記号!?

インミンブルーという名前は、研究者らがマンガンに他の素材を混ぜて加熱したことに由来していて、構成元素であるイットリウム(Yttrium)、インジウム(Indium)、マンガン(Manganese)の元素名から取りました。

材料はそれぞれイットリウムが白、インジウムが黒、マンガンが黄色い粉末だったため、加熱後に美しい青色ができることを誰も予想できていなかったようです。

イットリウム、インジウム、マンガンを混ぜたもの / credit: IAN ALLEN , BLOOMBERG BUSINESSWEEK

インミンブルーは「完全な青」

インミンブルーは既存の青とは違って、赤と緑の波長の光を完全に吸収し、青の光だけを反射します

太陽光にはすべての色の光が含まれていて、太陽光に照らされた物質から、反射してきた光を人は色として認識します。

全ての色の光が反射すれば白、全く反射しなければ黒に見えるわけです。

インミンブルーは完全に青の光だけを反射する物質なので、今まであったどの青よりも「純粋な青色」を発色します。

緑色の葉は、緑色だけの光を反射。他の色は葉に吸収される。 / credit: Canon

さらに、化学的に極めて安定な化合物で、耐久性が高いです。

インミンブルーはウルトラマリンなどと比べると色褪せることが少なく、毒性もありません。そのため、中世にウルトラマリンで描かれた絵画の修復に活用できることが期待されます。

ウルトラマリンが使われている絵画「真珠の耳飾りの少女」 / credit: フェルメール, wiki

日本の画材専門店にて購入可能

色として非常に優秀なインミンブルー。日本では画材専門店「PIGMENT TOKYO」の公式サイトから購入できます。アクリル絵の具は一本18,000円と高価ですが、世界一の青に興味があるのなら購入してみてはいかかでしょうか。

PIGMENT TOKYO 公式サイト
https://pigment.tokyo/

 

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reference: Bloomberg Businessweek , PIGMENT TOKYO  / written by shuni
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