geoscience

ツングースカ大爆発をもたらした小惑星はまだ太陽を回っている可能性 (2/3)

2021.01.28 Thursday

2020.05.22 Friday

前ページ探検隊による調査報告

<

1

2

3

>

謎が深まる爆発原因

可能性がもっとも高いと考えられたのは、隕石が大気中で爆発したことによるエアバースト現象です。

これは2013年に同じくロシアのチェリャビンスク州上空で発生していて、カメラにもその様子が撮影されています。

画像
2013年2月に撮影されたチェリャビンスク隕石。/Credit:en.wikipedia

このチェリャビンスク隕石は、元は17m級の隕石でしたが大半が大気圏で蒸発し、上空20キロメートルで爆発し空中分解したと考えられています。

その威力はTNT火薬約500キロトンに相当し、広範囲に渡る建物の損壊と1000人以上の重軽傷を出しました。

ここから推定すると、ツングースカ大爆発の原因は70m級の隕石の空中爆発だったと推定されます。

しかし、チェリャビンスク隕石では数多くの隕石の欠片が見つかりましたが、ツングースカでは度重なる調査が行われたにもかかわらず、隕石の欠片はまったく見つかっていません

隕石ではなく天然ガスの流出が原因という説もでていますが、そうなると上空に光の筋が走っていたという目撃報告と食い違うことになります

そのため、異星人の宇宙船が墜落したのだという荒唐無稽な説も登場し、1990年代に人気を博した海外ドラマ「X-Files」でもネタにされるような有名な超常現象になってしまいました。

次ページ隕石が原因だが落下はしなかった

<

1

2

3

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

地球科学のニュースgeoscience news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!