紙コップで声を”レコーディング”をする少年が注目の的! 秘密はレコードにあり?

physics 2020/06/01
credit: Spencer, Pixels

糸電話などの遊びで、紙コップに向かって叫んだ経験がある人もいると思います。しかしその紙コップを、なんと「録音機材」に変身させてしまった猛者がいるんです。

最近instagramで話題になっているのが、この紙コップに向かって全力で叫ぶ少年。

 

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@dusttodigitalのアカウントで公開された動画では、ある少年が「大家好,我叫王伟豪(みなさん、こんにちは、私の名前はワンウェイハオです)」と紙コップに向かって一生懸命叫んでいる様子が撮影されています。

紙コップに向かって叫ぶ少年 / credit: dusttodigital

少年が叫び終わったあと、もうひとりが紙コップに接続された装置を操作。するとびっくり、少年の声が紙コップから再生されるのです。

紙コップがついた装置を操作すると少年の声が聞こえてくる / credit: dusttodigital

一体なぜ、紙コップで少年の声を再現できたのでしょうか?

音が録音できる仕組みとは

credit: depositphotos

普段聞く音の正体は「波」であり、音は空気や物体を振動させながら私たちの耳に届いています。

実際に、手を喉にあてながら声を出すと、声帯の振動を感じられますよね。

さらに音には「高さ」、「大きさ」、「音色」という3つの要素があり、音源から生じる振動の「波長」、「振幅」、「滑らかさ」によってそれぞれ決まります。

つまり振動の形を記録することができれば、音を保存することができるのです。

これを利用した録音機器が「レコード」で、音の振動を針でプラスチックの円盤に刻んでいます。

再生するときにはその刻まれた傷を針でなぞることで、音を再現できるわけです。

credit: pixabay

紙コップでレコードの仕組みをどうやって再現しているのか

今回話題になった動画では、紙コップに繋がれた装置でレコードの録音と同じ現象が起きていると考えられます。

credit: dusttodigital

紙コップでの録音の原理を説明すると、まず、少年の声によって紙コップが振動し、底の方に取り付けられた針を揺らします。

すると、針の振動によって、プラスチック製のコップに傷が刻まれ、振動が記録されるわけです。

プラスチック製のコップはろくろなど常時回転する台座に固定されていて、傷が重複してしまわないように工夫されています。

credit: dusttodigital

また、再生のときにはろくろを逆回転させることで、傷に沿って針が振動。その振動を紙コップが増幅させて音にしています。

レコードの人気が取り戻されつつある

credit: pixabay

CDの登場により、一度激減したレコードですが、大手レコード会社が販売を再開したことで、再びブームになりつつあります。

紙コップの録音方法でも確認できるように、レコードは音をそのままの形で録音しているので、CDには再現できない自然に近い音が奏でられます。

今回の紙コップを使った録音は、家で誰でも簡単に再現可能。その自然な音色を「試し聴き」してみてはいかがでしょうか。

アルミ板の凹凸だけで音が一方通行に! 不思議な音響ダイオード

reference: dusttodigital , スガナミ楽器 / written by shuni

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