- ロンドンの都会に生息するキツネは人間に慣れている
- 都会キツネは田舎キツネとは脳の大きさや鼻の形が異なっており、これは周囲の環境に適応したことを示す
- キツネの適応は、犬猫の家畜化の初期段階と通じる部分がある
犬や猫はもともと野生動物でしたが、歴史を通じて家畜化が進んでいったと考えられています。そして、現在では完全にペットとして扱われています。
最近の研究からすると、キツネも犬や猫と同じような道をたどるかもしれません。
英国グラスゴー大学の生物多様性・動物衛生・比較医学研究所のケビン・パーソンズ博士らの研究によると、都会に生息しているキツネには家畜化の初期段階に通じる変化があると報告しました。
人間に慣れている都会キツネ
現在、英国全土の多くの都市にはキツネが生息しており、そのキツネたちはしばしば人間を恐れません。
実際ソーシャルメディアで共有された動画には、警戒心なく人間に近づいてくる様子が収められています。
キツネがピクニックを楽しんでいた家族に近づき、サンドイッチの包み紙を食べたり、敷物の上で転がったりしているのです。
明らかに人間に慣れてきている都会キツネたち。彼らを調べたパーソンズ氏は、通常のキツネとは異なった点を幾つか発見しました。