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ノルウェーで”住宅8棟が海に沈む”巨大な「地すべり」が発生!

2021.01.28 Thursday

2020.06.08 Monday

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Credit: twitter

今月3日、ノルウェー北部・フィンマルク県のアルタ自治体で、大規模な地すべりが発生しました。

幅610メートル、深さ150メートルに及ぶ地盤が押し流され、8棟の住宅が海に呑み込まれてしまったそうです。

不幸中の幸いで、けが人は出ていないとのこと。

翌日4日、地元住民により撮影された地すべりの映像が公開され、話題を呼んでいます。

※以下の映像は、家屋の流出や倒壊を含み、ストレスを与える可能性があります。ご了承の上、ご確認ください。

地すべりがほぼないノルウェーでなぜ?

こちらが、地すべりの一部始終です。

撮影者の男性は、当初、地すべりで流された家の一つにいました。

地元の取材に対し、「最初に大きな音が鳴り、強盗が押し入ってきたと思いました。しかし、家の外に出て、ことの真相に気づき、急いで避難しました」と話しています。

警察や救助隊は、同日15時45分に連絡を受け、現場に急行し、救助作業を開始。被害を受けた住宅は、休暇用の別荘4棟を含む計8棟でしたが、幸いにも死亡者やけが人は出ていません。

犬が1匹だけ海に流されましたが、自力で陸まで泳ぎ着き、ヘリにて救助されたとのことです。

地すべりは数時間にわたって続き、付近の地盤も不安定な状態にあるため、現在も立ち入り禁止となっています。

地すべりの多くは、大量の水が傾斜面にある土壌を浸食することで発生します。例えば、山頂にある氷層の溶解や豪雨が主な原因です。

しかし、ノルウェー国内で地すべりが発生した事例はほとんどなく、今回の原因もまだ分かっていません。

今後、現場周辺の土壌や海底を調査することで、原因の究明を進めていく予定です。

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reference: iflscience / written by くらのすけ

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