- 米軍はAIによる無人戦闘機を開発中
- 研究の一環として、2021年7月にAI搭載ドローンと有人戦闘機を対戦させる予定
- 現段階で戦闘機を完全自律させることは難しいが、AI補強による大幅な強化は可能
人工知能の利用と開発は様々な分野に広がっています。
米国、国防総省の共同人工知能センターの責任者であるジャック・シャハナン中将は、空軍研究チームが空対空戦闘で有人戦闘機を倒すことのできる自律型戦闘機(ドローン)を設計していると報告しています。
さらに2021年7月には、そのドローンと有人戦闘機を模擬対戦させる予定。
このプロジェクトは、最終的に人工知能による「非操縦」戦闘機への開発に繋がるかもしれません。
AI無人戦闘機の開発
空軍研究チームは、2018年にAI駆動による無人戦闘機の開発を開始しました。これには、「スカイボーグ(有人機が指揮する無人機部隊)」という構想も含まれています。
もちろんこれらを実現するためには、AIによる自律航空を完成させなければいけません。
AIによる機械学習はF-16 などの高度ではない航空機から開始され、その後F-35やF-22などの新しいジェット機へと試されてきました。
現段階では戦闘機の大部分をAIにすることはできていませんが、人間とAIの協働は可能であり、この技術はこれからの空戦に「大きな違い」を生むかもしれません。
空軍研究チームのリーダーであるスティーブ・ロジャーズ氏は、その点を強調して、次のように述べました。
「非常に優秀な人間のパイロットは、数千時間の経験を持っています。そして、彼らを文字通り数百万のトレーニング時間を持つシステムで増強できるとしたら、はたしてどうなるでしょうか?」