- オーストラリアで石が埋め込まれたゴムの木が発見される
- この奇妙な木はアボリジニ文化の痕跡だった
- アボリジニ文化が抑制されていた時代の痕跡であり、アボリジニ文化の持続性と回復力を明らかにする
最近オーストラリア、ニューサウスウェールズ州のウィラジュリで石が埋め込まれた奇妙なゴムの木が発見され、ラトローブ大学の考古学者キャロライン・スプライ氏らによって調査されました。
明らかに人為的な介入の見られるこの木は、アボリジニの人々によって作られた可能性があります。
この発見は、白人による同化政策の中でもアボリジニ文化が根強く続いていたことを示すものとなりました。
アボリジニ文化の痕跡
アボリジニとはオーストラリア大陸の先住民であり、現在では「オーストラリア先住民」とも呼ばれています。
彼らの文化的慣習の痕跡は、現代のオーストラリアの樹木にみることができます。
アボリジニの人々は長い間、樹皮や木を様々な用途に用いてきました。例えば、カヌーや器、盾などを作ったり、食料資源を入手したり、儀式や埋葬場所の目印をつけたりしました。
そのため、周囲の木には当時の活動の痕跡や加工跡が残っています。もちろん、時間が経つにつれて、それらの痕跡は新しい樹皮に覆われてしまうものです。
ですから、現在ではそれらの文化跡を見過ごすことが多く、開発・山火事・自然衰退により、数自体も減少しています。