人間の「眉毛」はなんで動くの?「眉毛コミュニケーション」が進化の上で重要だったと判明

animals_plants 2018/04/10
Credit: Wikipedia / ネアンデルタール人

私たち現代人に比べて、古代のご先祖様の眉ってすごーく立派だと思いませんか?

立派だった眉骨が、今のように平板で自由に動く眉毛に進化したのはなぜなのでしょうか。新たな研究で、元々の立派で頑丈な眉骨は、社会的な地位を表していたことが示されました。

Supraorbital morphology and social dynamics in human evolution
https://www.nature.com/articles/s41559-018-0528-0

以前の研究では、眉骨が眼窩と脳室をつなぐ助けをしていたとか、物を噛む時にかかる物理的な力から頭蓋骨を守っていたとか、はては、顔面パンチのダメージに耐えるためにあったという説もありました。

Nature Ecology & Evolution誌に掲載された、ヨーク大学の研究者たちによる新たな研究で使われたのは、ホモ・ハイデルベルゲンシスの頭部化石のデジタルモデル。ホモ・ハイデンベルゲンシスは、30万年前から60万年前に現在のザンビアで進化したと考えられている、ホモ・エレクトスに近い種です。研究者たちはデジタルモデルの眉骨の大きさを操作して変え、噛む時にかかる力をかけました。

その結果、眉骨は物理的な用途では必要ないことがわかりました。つまり、脳室と眼窩をつなぐためには大きすぎ、噛む時にかかる力から頭蓋骨を守っているわけでもありません。代わりに、研究者たちは眉骨が社会的な役割を果たしていたのではないか、と考えました。例えば霊長類であるマンドリルは、色鮮やかな顔と厚い眉骨を持っていますが、それは地位を表しています。それと同じような働きがあったのではないかと考えているのです。

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ホモ・サピエンスの眉は、進化するとともに大きな眉骨が固定された社会的な地位を表すといったものから、もっと複雑なコミュニケーションの手段としてとって変わったのかもしれません。額が垂直になり、眉が自由で繊細に動くようになったことで、今のヒトは驚きや怒りといった感情を表す社会的な信号として眉を使っています

今回の研究において、不足した下顎のデータとしてネアンデルタール人の物を代わりに使ったことで、限界を指摘する研究者もいます。しかし、将来の研究に対して興奮する展望を与えるものであることに変わりはなさそうです。

 

via: Mental Floss/ trasnlated & text by Nazology staff

 

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