植物のエラー”帯化”とは? モンスター花が生まれる現象

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モンスターみたい…/Credit:Donna Rainey , twitter
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  • 植物は帯化(たいか)によって、ユニークな姿へと変身する
  • 帯化は細胞分裂の異常によって生じ、帯のように広がったり複数の花びらが生えたりする

どんな植物にも一定の「規則」が存在します。植物たちはその規則に沿って成長するため、種類ごとに同じ形状を保っているものです。

しかし、その「規則」を超えたユニークな植物が誕生することもあります。

北アイルランドのDonna Raineyさん(@donnarainey4)はユニークなアザミを自身のTwitterに投稿し、ネット上で話題になりました。

この現象は「帯化(たいか)」と呼ばれており、時に奇妙な形状のモンスターが生み出され、また時には驚くほど美しく神秘的な芸術が誕生するのです。

世界に1つだけの植物!帯化とは?

Credit:Commons/wikipedia

「帯化」とは、植物の茎の一部にエラーが生じ、帯のように平らになる現象のことです。

帯化した茎は先端に向けて帯状に広がっていくため、その広がりに合わせて花びらや葉が増えていきます。

そのため外見は通常の状態とは大きく異なり、複数の植物が一体化したように見えます。

Credit:national gardening association

現在、帯化が確認されている植物は800種にも及び、キク科、アブラナ科、多肉植物などに多く見られます。

また、エンドウやジャガイモ、イチゴ、トウモロコシなどの農作物でも発見されているようです。

帯化した植物はその果実も変形してしまうため、商品価値が下がってしまうことも。

しかし、観賞用の植物などはそのユニークな見た目から、逆に付加価値が付くことさえあります。

Credit:Donna Rainey , twitter

帯化の原因

帯化の原因は「頂端分裂組織(ちょうたんぶんれつそしき)」の異常です。

この頂端分裂組織とは、茎や根などの先端部分に存在する分裂組織のことを言います。

サボテンの先端が分裂/Credit:JGHowes/wikipedia

通常、植物が成長して伸びていく時には、植物の先端にある「頂端分裂組織」が活発になり、植物に刻まれている規則に従って分裂していくものです。

しかし、この組織に突然変異が起こることで、本来の規則にない仕方で分裂・増殖を繰り返すようになります。

またこの時、突然変異が細胞間のコミュニケーションに混乱を与えるため、本来の形である棒状をつくれず、帯状に広がってしまうのです。

Credit:arboretumplantinfo

加えて、細菌、ダニ、昆虫などによる物理的な障害が帯化の原因となることもあるようです。

植物たちをユニークな存在に変えてしまう帯化。もしかしたら近くに存在しているかもしれません。世界に1つだけの植物を探してみるのも楽しいでしょう。

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reference: uaex / written by ナゾロジー編集部
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