- 植物は帯化(たいか)によって、ユニークな姿へと変身する
- 帯化は細胞分裂の異常によって生じ、帯のように広がったり複数の花びらが生えたりする
どんな植物にも一定の「規則」が存在します。植物たちはその規則に沿って成長するため、種類ごとに同じ形状を保っているものです。
しかし、その「規則」を超えたユニークな植物が誕生することもあります。
北アイルランドのDonna Raineyさん(@donnarainey4)はユニークなアザミを自身のTwitterに投稿し、ネット上で話題になりました。
Spectacular example of plant Fasciation seen in this thistle. Flower heads & stems all fused creating a very flattened stem & brilliant looking flower head. #wildflowerhour pic.twitter.com/O0jtmTRLOz
— Donna Rainey (@donnarainey4) June 27, 2019
この現象は「帯化(たいか)」と呼ばれており、時に奇妙な形状のモンスターが生み出され、また時には驚くほど美しく神秘的な芸術が誕生するのです。
世界に1つだけの植物!帯化とは?
「帯化」とは、植物の茎の一部にエラーが生じ、帯のように平らになる現象のことです。
帯化した茎は先端に向けて帯状に広がっていくため、その広がりに合わせて花びらや葉が増えていきます。
そのため外見は通常の状態とは大きく異なり、複数の植物が一体化したように見えます。
現在、帯化が確認されている植物は800種にも及び、キク科、アブラナ科、多肉植物などに多く見られます。
また、エンドウやジャガイモ、イチゴ、トウモロコシなどの農作物でも発見されているようです。
帯化した植物はその果実も変形してしまうため、商品価値が下がってしまうことも。
しかし、観賞用の植物などはそのユニークな見た目から、逆に付加価値が付くことさえあります。