脇の汗を嗅いで平均正解率93%
研究チームは、陽性患者と陰性者から168の脇の汗サンプルを回収しました。
そしてサンプルが挿入された瓶を一列に配置し、犬たちがにおいを嗅いで判断できるようにしたのです。
実験はそれぞれ3、4、6および7つの瓶で行われ、その中に1つだけ陽性サンプルを挿入。
検査犬たちにはそれぞれの瓶を嗅ぎ、陽性サンプルを当ててもらいました。
その結果、4匹の犬は陽性サンプルを100%の確率で嗅ぎ分けることができました。その他の犬もそれぞれ83%、84%、90%、94%の正解率を示したのです。
研究チームによると「この結果は、新型コロナウイルス陽性患者が陰性者とは異なるにおいの脇汗を分泌することを示しています」とのこと。
つまり、新しい研究によって「汗が新型コロナウイルス陽性の印となる」こと、また「犬がこの印を見分けられる」ことが判明したのです。
もちろん、現段階ではこの方法がどれほど実用的か分かりません。しかし、有望な手段であることには変わりないでしょう。
研究者たちは、レストランや企業での迅速な診断方法として、また医療施設の2次試験方法として利用できると結論付けています。
世界的に検査実施が不足している中、迅速・安価・信頼性のある「犬検査」は、導入すべき新たな方法なのかもしれません。
この研究は、6月5日、「biorxiv」に掲載されました。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.06.03.132134v1.full
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