history archeology

ストーンヘンジ周辺で「巨大シャフト群」を発見! 何の目的で建てられたのかナゾが深まる (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.06.23 Tuesday

前ページ環状に並べられたシャフト群

<

1

2

>

何のためにつくられた?

シャフト群の目的や機能について断定できる答えはまだありません。それでも研究チームは、いくつかのヒントをもとに推測しています。

まず、ストーンヘンジが「死者」と結びついていた場所なのに対し、シャフトの中心にあるダーリントン・ウォールは、ストーンヘンジの建設者が生活する「生者」の場所として知られていました。

このことから、環状に並んだシャフト群は「両者との聖域を区別するための境界線として使われたのではないか」と予測されます。

画像
ストーンヘンジ/Credit: ancient-origins

この他の説として、ガフニー氏は「ストーンヘンジのような巨石群は、主に太陽や月の動きを考慮してつくられるため、環状のシャフト群も天文学に関連している可能性が高い」と指摘しました。

いずれの目的にせよ、シャフト群がこれまでにない規模や方法であることは間違いありません。また、当時の建設技術を考えれば、膨大な時間と労働力がかかったことは確かでしょう。

今回の発見により、新石器時代の文化や信仰について、歴史理解の刷新が求められるかもしれません。

研究の詳細は、「Internet Archaeology」に掲載されています。

A Massive, Late Neolithic Pit Structure associated with Durrington Walls Henge
https://intarch.ac.uk/journal/issue55/4/

”史上最大”マヤ文明で最古の記念碑を発見! 今までの「文明システム」が覆される!

reference: ancient-originsbbc / written by くらのすけ
ナゾロジーは皆さんの身近にある”素朴な疑問”を解決する科学情報メディアです。
最新の科学技術やおもしろ実験、不思議な生き物を通して、みなさんにワクワクする気持ちを感じてもらいたいと思っています。
Nazologyについて
記事一覧へ

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

歴史・考古学のニュースhistory archeology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!