全長700km の稲妻が「史上最長の雷」に認定される(ブラジル)

geoscience 2020/06/29
イメージ/Credit: jp.depositphotos

2018年10月31日にブラジルで観測された稲妻が、このたび、WMO(世界気象機関)によって「観測史上最長の稲妻」と認定されました。

その長さは、驚異の700km超え。これは東京から青森まで到達する長さです。

これまでの最長記録は、2007年6月20日にアメリカ・オクラホマ州で観測された321kmだったので、大幅に記録を更新したことになります。

世界最長時間も更新!

またWMOは同時に、2019年3月4日にアルゼンチンで観測された、16.73秒間光り続けた稲妻を「史上最長時間の稲妻」と認定しています。距離も十分に長く、ブラジルの稲妻と同様、数百キロほど伸び広がっていました。

以前の最長時間記録は、2012年8月30日にフランス南部で起こった7.74秒間の稲妻であり、こちらも大差をつけています。

ブラジルとアルゼンチンの稲妻/Credit WMO

こうした大規模な稲妻は「メガフラッシュ」と呼ばれ、「水平方向に広がり、長さ数百キロに達するもの」と定義されます。

これまでの稲妻観測では、地上ベースの観測器が使われており、記録できる稲妻の大きさに限界がありました。しかし、最近使われるようになった宇宙ベースの観測器により、メガフラッシュのような稲妻が記録できるようになっています。

WMOのランドール・セルベニー氏は「この他にもまだ、途方もない規模の稲妻が存在すると思われます。観測技術が向上するにつれて、そうした稲妻も容易に記録できるようになるでしょう」と話しました。

Credit WMO

稲妻は時に人命を奪う危険な自然現象でもあります。

アメリカでは、落雷によって年間平均48人が死亡、数百人が負傷しています。1度の落雷で最も被害が大きかったのは、1975年にアフリカ南部・ジンバブエで起きた落雷で、21名が死亡しました。

稲妻は冬よりも夏に発生しやすく、それだけ被害を受けるリスクも高まります。これから夏本番を迎えますが、雷の日の外出には十分気をつけてください。

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reference: zmesciencephys.org / written by くらのすけ
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