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銃弾と高熱から兵士を守る多機能ナノファイバーが作られる! 「わたあめ製造機」に強度のヒントがあった (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.01 Wednesday

前ページ原理は「わたあめ製造機」

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対弾性と耐熱性のテスト

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サンドイッチ構造をとることでナノファイバーシートは既存のアラミド繊維のみのアーマーと同じ対弾性を確保した/Credit:Matter

大学が作った新しいナノファイバーシートに対して、軍は実践的なテストを行いました。

テストにあたっては、ナノファイバーシートを従来のアーマー素材であるアラミド繊維(トワロン)のシートで挟んだもの(3層)と、アラミド繊維のみの3重層に対して、弾丸が撃ち込まれました。

結果、ナノファイバーシート入りのものは、アラミド繊維のみからなるアーマー素材と同等の対弾性をもつことがわかりました。

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こちらはアラミド繊維(トワロン)のみの場合、ゼラチン人形は熱で直ぐに溶けてしまった。/Credit:Matter
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ナノファイバーシートを重ねた場合、ゼラチン人形は解けずに残っている/Credit:Matter

また耐熱性のテストでは、上のようにファイアージェットと兵士の肉体を模したゼラチンが用いられ、間に従来のアラミド繊維からなるものと、ナノファイバーシートを含んだものが置かれて熱の遮断効果が確かめられました。

結果、従来のアラミド繊維では容易にゼラチンが溶けてしまったのに対して、ナノファイバーシートを含む場合は高い熱の遮断効果があることがわかりました。

次ページわたあめの製造原理も軍事技術になる

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