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1時間で「10年間の太陽の動きを見られるタイムラプス」が公開される(NASA) (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.04 Saturday

前ページ太陽の10年間が詰まったタイムラプス

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太陽タイムラプスの見どころ

太陽の表面では、磁場によって生じる黒点や太陽フレアと呼ばれる爆発現象を見ることができます。

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Credit:NASA

さらに、ビデオの経過時間によって、それらの現象の規模に違いがあることに気付くでしょう。

この違いは「太陽活動周期」と呼ばれるものです。

これは太陽がもつ約11年ごとのサイクルのことであり、1つの周期の中で太陽放射レベルや太陽黒点、フレア活動が変化します。

太陽周期はこの活動の最小値を基準としているので、新しい太陽周期が始まると徐々に活動が活発になります。そして、ピーク(最大値)を迎えた後は再び縮小していきます。

ビデオでは22:00頃から2014年が始まります。この時に太陽活動はピークを迎えており、ビデオの最初や最後に比べると非常に活発です。

このような太陽活動周期による変化は、10年間をまとめたタイムラプスだからこそ明確に感じ取れるものですね。

もちろん、このビデオには他の様々な見どころがあります。

例えば、2012年6月5日(ビデオ12:24付近)を注視してください。黒い小さな点が太陽の前を通過しています。

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Credit:NASA

これは金星であり、次に同じ現象が起こるのは2117年だと言われています。

また、いくつかの場面で日食も観測できます。

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ビデオ内(56:55) / Credit:NASA

他にも見どころはたくさんありますので、ビデオのコメントなどを参考にして見つけてみてください。

NASAの声明によると、NASAは少なくとも今後3年間SODによる太陽観測を続けるようです。これからも貴重な太陽映像に期待できるでしょう。

このタイムラプスの詳細は6月24日、「NASA」のサイトで公開されました。

なんで地球に届く太陽光は「17万年」も昔のものなの?

reference: smithsonianmag / written by ナゾロジー編集部

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