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カザフスタンで紀元前1600年頃の「つがいの馬骨」を発見! 中央アジアの乗馬は通説より早く始まっていた (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.19 Sunday

前ページ中央アジアでの乗馬は「BC1600年頃」に始まった?

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馬の乗り手は青銅器時代の「保安官」だった?

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Credit: jp.depositphotos

研究チームは、乗馬の始まりだけでなく、アンドロノヴォ文化の人間社会のあり方についても新たな見解を述べています。

乗馬が始まった当初は、誰にでも乗りこなせるものではなく、乗り手は限られていたはずです。そこでおそらく、乗馬と戦闘技術に優れた一部のエリート層が権力を握り、仲間の部族や近隣住民を統率したと思われます。

また研究チームは「これらのエリートたちは、集団内の争いを鎮圧、仲介する立場にあったでしょう。例えて言えば、彼らは青銅器時代の保安官のような存在だったのではないか」と指摘します。

もしかしたら彼らの乗馬に関する知識と技術が、のちの中央アジアで権勢を誇る好戦的な騎馬部族「スキタイ」へと受け継がれたのかもしれません。

研究の詳細は、「Journal of Archaeological Science: Reports」に掲載されています。

Early evidence for horse utilization in the Eurasian steppes and the case of the Novoil’inovskiy 2 Cemetery in Kazakhstan
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352409X2030211X?via%3Dihub

馬と犬は「共有言語」を持っていた。生物が異種でも意思疎通できる理由

reference: archaeologynewsnetworkphys / written by くらのすけ
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