ケンタッキーとロシアが協力して「3Dプリントで作った未来の鶏肉」のチキンナゲットを提供すると発表!

technology 2020/07/20
Credit:depositphotos
point
  • KFCとロシア研究所が協力して、3Dプリントで作られたチキンナゲットを開発
  • 鶏の細胞と植物素材を使用して3Dプリントし、鶏肉の味と質感を再現
  • 代替肉作成プロセスは、動物にも環境にも優しい

フライドチキンチェーン店の「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」は7月6日、「未来の鶏肉」というコンセプトで、3Dプリンターで作られた代替肉のチキンナゲット開発計画を発表しました。

この計画は、ロシアの3Dバイオプリンティングメーカー「3D Bioprinting Solutions(3D Bio)」と協力して行われており、従来のKFC製品に限りなく近い味と外見を再現できると考えられています。

3Dプリントチキンナゲットは、今秋、KFCモスクワ店舗で販売される予定です。

3Dバイオプリントでチキンナゲットを作る

Credit:KFC

3D Bioの共同創設者兼マネージングディレクターであるフセフ・ヘスアニ氏は、「当初、医学で広く認識されていた3Dバイオプリントは、今日では肉などの食品生産の分野で活躍しています」と述べています。

3D Bioでも、鶏の細胞と植物素材を使用した3Dバイオプリント技術を開発しており、動物をほとんど関与させずに、鶏肉の味と質感を再現できます。

また、ナゲットの特徴的な味わいを作り出すために、KFCがパン粉やスパイスなどの必要な成分すべてを提供するそうです。

研究チームによると、現在、動物細胞からこのように複雑な製品を作成できる方法は他にないとのこと。

3Dプリント肉の利点

3D Bioの3Dバイオプリンタ―/Credit:3D Bio

3Dプリントで作られる代替肉にはいくつかの利点があると言われています。

まず、作成されるバイオミートは元の製品とまったく同じ微量元素が含まれていますが、従来の農業や畜産で使用されている様々な添加物が除かれているため、よりクリーンで安全な製品になるとのこと。

また、バイオミートには動物の福祉を脅かさないという倫理的な利点もあります。3Dプリントでの生産プロセスは、これまでのように動物を殺したり、害を与えたりする必要がないのです。

さらに環境への悪影響を最小限に抑えられます。アメリカの「Environmental Science & Technology」誌によると、細胞培養で作られる肉は、従来の方法に比べて、エネルギー消費量を半分以上削減し、温室効果ガスの排出量が25分の1、必要な土地も100分の1で済みます。

このプロジェクトについてヘスアニ氏は、「KFCとの協力によって生み出された技術が、3Dプリント肉をより身近なものへとすることを期待しています」と述べています。

3Dプリント肉のチキンナゲットが一般的になる日はかなり近いのかもしれませんね。

この発表は7月16日、「KFC」公式サイトに掲載されました。

MEAT OF THE FUTURE: KFC AND 3D BIOPRINTING SOLUTIONS TO USE A BIOPRINTER TO PRODUCE KFC NUGGETS
https://global.kfc.com/press-release/meat-of-the-future-kfc-and-3d-bioprinting-solutions-to-use-a-bioprinter-to-produce-kfc-nuggets

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reference: kfc / written by ナゾロジー編集部
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