- KFCとロシア研究所が協力して、3Dプリントで作られたチキンナゲットを開発
- 鶏の細胞と植物素材を使用して3Dプリントし、鶏肉の味と質感を再現
- 代替肉作成プロセスは、動物にも環境にも優しい
フライドチキンチェーン店の「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」は7月6日、「未来の鶏肉」というコンセプトで、3Dプリンターで作られた代替肉のチキンナゲット開発計画を発表しました。
この計画は、ロシアの3Dバイオプリンティングメーカー「3D Bioprinting Solutions(3D Bio)」と協力して行われており、従来のKFC製品に限りなく近い味と外見を再現できると考えられています。
3Dプリントチキンナゲットは、今秋、KFCモスクワ店舗で販売される予定です。
3Dバイオプリントでチキンナゲットを作る
3D Bioの共同創設者兼マネージングディレクターであるフセフ・ヘスアニ氏は、「当初、医学で広く認識されていた3Dバイオプリントは、今日では肉などの食品生産の分野で活躍しています」と述べています。
3D Bioでも、鶏の細胞と植物素材を使用した3Dバイオプリント技術を開発しており、動物をほとんど関与させずに、鶏肉の味と質感を再現できます。
また、ナゲットの特徴的な味わいを作り出すために、KFCがパン粉やスパイスなどの必要な成分すべてを提供するそうです。
研究チームによると、現在、動物細胞からこのように複雑な製品を作成できる方法は他にないとのこと。