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鳥肌が立つ仕組みの研究からマウスを「発毛」させることに成功。 鳥肌と発毛の関係とは? (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.22 Wednesday

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毛根の幹細胞・筋肉・神経は互いに関連している

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毛根が形成される過程を示す。鳥肌システムに含まれる幹細胞・筋肉・神経が発毛にも使われる/Credit:Cell

次に研究者は幹細胞と神経の接続がどのように形成されるかを調べました。

実験を行った結果、毛根の幹細胞から発せられる信号(ソニックヘッジホッグ:ゲームキャラに由来する)が、まず鳥肌に必要な筋肉を誘引し、次に神経が筋肉を目指して伸びてきて、最終的に神経と幹細胞が接続することがわかりました。

研究者が試しに筋肉だけを取り除くと、神経は縮退して毛穴から失われてしまいました。

つまり、鳥肌を立てる筋肉がなくなれば、神経は毛根の幹細胞との接続できなくなり、発毛促進効果は消滅するのです。

同じような仕組みが年齢に起因する脱毛症でも起きていた場合、鳥肌を立てる筋肉の劣化や、毛根から分泌される誘引物質の減少が引き金となって、発毛促進効果を持った神経が消滅しているかもしれません。

次ページ鳥肌と発毛の関係

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