- 頭部のみをスキャンできるコンパクトなMRIスキャナーが開発される
- 従来のMRIスキャナーと比べ、省スペース・低コスト
- 不安を感じない設計が取り入れられており、閉所恐怖症患者でも安心
MRI検査とは、磁気の力を利用して身体の臓器や血管を撮影する検査です。CT検査とは違い放射線被ばくがなく、安心して検査を受けられます。
しかし、検査時間が長く、狭い筒の中で長時間過ごさなければいけません。そのため閉所恐怖症患者には難しく不快感の強い検査でした。
また、MRI装置は非常に高価であり、多くの人が利用しづらいというデメリットがあります。
そこで、ニュージーランドのヴィクトリア大学ウェリントン校の研究チームは、頭部のみを覆う小型のMRIスキャナーを開発しました。
脳検査に特化した「新しい脳MRIスキャナー」
新しいMRIスキャナーは、様々な工業・医療・メディアデザインを手掛ける「Smart Interactions Design lab」の協力によって設計されました。
洗練され、コンパクトにまとまった新しいスキャナーは、従来の筒状大型スキャナーとは異なり、頭部だけを覆い、座ったままで脳のMRI検査が受けられます。
もともとMRIスキャナーは脳の検査が得意であり、新しいスキャナーは検査頻度の高い「脳検査」に特化したものとなっています。
これにより、省スペース・低コスト化を実現しており、従来の高価なMRIスキャナーよりも多くの病院に設置できると考えられています。