ヘロインが世界に影響を与える
ヘロイン産業の発展は世界中に大量のヘロインをばら撒くことになってしまいました。
2019年の9月、英国警察は、推定1億2000万ポンド(約164億円)相当のヘロイン1.3トンを押収しました。これは国内最大の押収量です。
また、麻薬常習から抜け出すための慈善団体を運営している元常習者のデイブ・ハイアム氏も、近年のヘロイン供給量増加の傾向に気付いています。
彼によると、流通しているヘロインの質は向上しており、これまで定期的に訪れていた供給不足が無くなっているとのこと。
さて、太陽光発電の発展は、図らずとも世界の違法麻薬量を増加させるものとなってしまいました。
こうした一連の出来事は太陽光発電について何を示しているでしょうか?
それは、太陽光発電自体がクリーンだとしても、「大きな悪影響を及ぼす可能性がある」ということです。
同じように、今後も安価で安全なテクノロジーは開発され、私たちはそれを喜んで利用するでしょう。
しかし、「必ずしも世界に良い影響を与えるとは限らない」と知っていなければいけないのです。
テクノロジーを生み出すことは、「その影響をコントロールする」という新たな課題を生み出すことでもあるのですね。