亡くなった人の記憶を蘇らせる方法が判明

brain 2018/04/12
Photo credit: mrbill78636 on Visualhunt.com / CC BY

私たちの記憶は、どうやら死亡した後も明瞭な遺伝子活動の痕跡を脳内に残すことができるようです。

New Scientist”によると、遺伝子の痕跡を使うことで、故人の記憶を再生できるかもしれないとのこと。将来的には、警察が殺人被害者の記憶を読んだり再生したりできるようになり、彼らの死がどのように起こったのかを再現できる可能性さえあります。

脳内のAIチップでテレパシーが使える技術が開発中

この発見はエルサレムのヘブライ大学の研究者達によって行われました。彼らの狙いは、神経間の新しい接続部に脳が、どのように記憶を貯蔵するのかを知ること。脳は記憶を作るとき、遺伝子にコントロールされているタンパク質を使います。新たな研究では、マウスの脳において、異なる経験が異なる遺伝子活性を生み出すことがわかりました。

チームは研究用のマウスに、様々な良い経験と悪い経験をさせました。例えば、病気にさせたり、電気刺激をあたえたり、コカインを吸入させたりといったことです。1時間後、そのマウスを安楽死させ、記憶を生み出す脳の部位として知られる海馬や扁桃体での遺伝子発現を調べました。その結果、似たような反応を引き起こすイベントは、非常に似通った遺伝子発現を示すことがわかりました。

Credit: bzztbomb on VisualHunt / CC BY-NC

そして脳を観察した研究者たちは、相対的な遺伝子発現の様を見ることで、どの標本がどの試験グループに属しているのかを言い当てることが出来たのです。その精度は高く、なんと90%の確度がありました。ちなみに遺伝子活動のピークは、記憶が作られた1時間後でした。

「それは非常に微妙な違いです。しかし、異なった幅広い種類の経験をあぶり出すことが出来ます。符号化された各記憶は、脳に独自の入力を持っています。それは、符号化するために遺伝子のスイッチが押されることと関係しています」とヘブライ大学のアミ・チトリ博士は言います。

今回の研究は死んだマウスによるものなので、将来的には生きた動物にもこの技術を応用することや、人間への応用も考えています。

 

まるで海外SFドラマ『ブラックミラー』のエピソードのよう。「死人に口なし」という言葉が死語になってしまいそうですね。

 

Nazology TOPへ

 

via: Mail Online, New Scientist / translated & text by SENPAI

 

関連記事

研究室でデジャヴを再現することに成功。仕組み解明へ

79歳でも新しい脳細胞が生まれると判明

仕事中のスイーツは要注意!? 甘いものは脳の働きを遅くする

 

SHARE

TAG

brainの関連記事

RELATED ARTICLE