男性必見。 運動による脳の活性化は子孫に受け継がれることが判明

life 2018/04/12

男性の皆さん。運動をすることで、生まれてくる子どもを有利な状態でスタートダッシュさせることができるかもしれません。

最新の研究で、運動をして健康な父親の精子が、ある分子を多量に子孫に伝えることで、学習能力を増強させることが分かりました。

RNA-Dependent Intergenerational Inheritance of Enhanced Synaptic Plasticity after Environmental Enrichment
http://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(18)30404-2

運動は脳機能や記憶力を改善し、アルツハイマー病などの神経の病気のリスクを抑えます。その理由の一つが、脳内で神経間の接続(シナプス)を増やすことです。子孫に精子を介して受け継がれる分子とは「マイクロRNA」のことで、遺伝子の発現をmRNAに作用することで調節する、20塩基ほどのRNAです。脳内では神経の接続を増やす働きをし、精子にも含まれています。

マウスにおいて、より多くの運動をし、マイクロRNAを多く伝えたオスの子孫は、学習テストでの成績が良く、脳内のシナプスの数も増えていました。この発見は、子孫に伝わる遺伝情報は環境や経験によって影響を受けないとする、従来の遺伝学の常識への新たなる挑戦です。最近では、飢餓やストレス、負傷などの因子が、子孫に影響を及ぼしうるとする研究もあり、従来の遺伝学では説明できないこれらの遺伝の様式を「エピジェネティクス」と呼んでいます。しかし、個体の経験がマイクロRNAと結びついて、次の世代に受け継がれるという発見はこれが初めてです。

このマイクロRNAがヒトにおける学習でも影響を持つのかどうかは、はっきりとはしていませんが、この現象を理解することは、ヒトの病気や成長を理解する上での良いヒントとなります。研究の著者であるドイツのアンドレ・フィッシャー教授は「精子の持つRNAが環境によって引き起こされた遺伝子の表現型的特徴を符合しているという証拠を集めることは、生殖医療を考える上で必要となるだけでなく、複雑な病気に対するバイオマーカーを発見するチャンスを提供してくれるかもしれません」と言います。

小児遺伝学のマルクス・ペンブレー名誉教授は、「もし、この子孫が一歩先行く形質を受け継ぐ仕組みがヒトにも当てはまるとすれば、『フリン効果』と呼ばれる、工業化した社会で集団のIQが年々上がり続けている現象を説明する助けとなるかもしれません」と話しています。

 

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via: Independent/ translated & text by SENPAI

 

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