野鳥の群れはチューリング・パターンを形成する
研究チームは、このエナガの分布を調査するためにチューリング・パターンが有効であると推測。
そしてこのシミュレーションに沿ってエナガの生息場所と関係性を識別していくことに成功しました。
結果として、やはりエナガの分布はチューリング・パターンを示しており、いくつかの群れを形成していると判明。
エナガの群れは巣などの縄張りを持ちませんが、それぞれの群れが他の群れと重ならないように生息しているのです。そして大きな群れをつくることもありません。
これはエナガの相互関係による縄張り・グループ形成を示しており、エナガの本能にチューリング・パターンという法則が組み込まれている証拠なのかもしれません。
生物界の様々な分野に組み込まれているチューリング・パターン。更なる研究・解明により、今後も新たな適用先が見つかるかもしれませんね。
この研究は8月10日、「Journal of Animal Ecology」に掲載されました。
Mechanistic home range analysis reveals drivers of space use patterns for a non‐territorial passerine
https://besjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/1365-2656.13292
reference: sheffield / written by ナゾロジー編集部