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子どもは”なりきりヒーロー”で集中力が高まると判明!「バットマン効果」とは? (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.08.21 Friday

前ページ集中力を強化する3人称視点

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「なりきり」は子供にどんな影響を与えるのか?

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Credit:depositphotos

さて、ホワイト氏は3人称視点の効果に加えて、「なりきり」の効果性も検証することにしました。

実験では、6歳児からなる3つのグループをつくりました。このグループにはそれぞれ、コンピューターでの集中力テストを行ってもらいます。

このテストは「一連の画像が次々に映し出されていき、チーズの画像が写ったときにボタンを押す」という退屈なものです。

さらに、子供たちの近くに楽しいゲームがインストールされたiPadを置いたままにすることで、「子供たちがゲームで遊ぶ」よう誘惑しました。

子供たちの自制心と集中力が試されるわけです。

加えて子供たちのグループには退屈に感じた時、それぞれ次のように考えるよう指示しました。

1つ目のグループは、「私は一生懸命働いていますか?」というもの。1人称視点ですね。

2つ目のグループは、「ハンナは一生懸命働いていますか?」という3人称視点を持つよう指示しています。

3つ目のグループには、自分の好きな架空のヒーローになりきってもらいました。なりきるための小道具さえも与えられたのです。そして、「バットマンは一生懸命働いていますか?」と考えるように指示しました。

次ページ子供の集中力を23%も高める「バットマン効果」

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