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2000年前の「ネコ・鳥・ヘビのミイラ」の分析により、”動物ミイラの作り方”が明かされる (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.08.22 Saturday

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「ヘビ」は劣悪な環境に置かれていた

対照的に、ヘビのミイラは、かなり多くの情報が明らかになっています。

この個体は「アスプコブラ(エジプトコブラ)」の幼体と判明しており、頭蓋骨が広範囲にわたって破損していて、椎骨の関節が外れていました。このことから、ムチのように地面に叩きつけられて絶命したとみられます。

また、牙が一本も見当たらなかったのですが、これはアスプコブラが毒を持っているので、ミイラ化に当たってすべて抜かれたのでしょう。

それから、腎臓に石灰化の痕が見られ、腎臓病を発症していたことが分かります。これは水不足で劣悪な環境で飼育されるヘビに生じる特徴で、現代のヘビにもよく見られます。

次ページ「動物ミイラ」は古代エジプトの一大産業だった?

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