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2000年前の「ネコ・鳥・ヘビのミイラ」の分析により、”動物ミイラの作り方”が明かされる (4/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.08.22 Saturday

前ページ「ヘビ」は劣悪な環境に置かれていた

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「動物ミイラ」は古代エジプトの一大産業だった?

古代エジプト人は、スカラベからイヌ、ネコ、鳥、ワニに至るまで、ありとあらゆる動物をミイラにしてきました。

動物ミイラの用途は多岐にわたり、飼い主と一緒に埋葬されるペットもいれば、死後の世界での食料として供えられるもの、あるいは、生前から崇拝され神聖視された幸運な動物もいます。

しかし、動物ミイラの大半は、神々に捧げるための奉納物でした。

画像
ネコのミイラ/Credit:Mohamed Hossam/EPA

そのために、野生の動物を捕獲し、ミイラ化するまで囲いの中で飼育された、いわゆる「ミイラ農場」なるものが存在した証拠もあります。専門家によると、動物ミイラは一商品として販売され、神に捧げられたそうです。

今回調査されたネコやヘビは、まさにミイラ農場で飼われていた個体であり、鶏を絞めるように処理されたのかもしれません。

研究の詳細は、8月20日付けで「Scientific Reports」に掲載されています。

Evidence of diet, deification, and death within ancient Egyptian mummified animals
https://www.nature.com/articles/s41598-020-69726-0

タカだと思われていたが、実は「無脳症の胎児」だった2100年前のミイラ

reference: sciencealertlivescience / written by くらのすけ

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