「動物ミイラ」は古代エジプトの一大産業だった?
古代エジプト人は、スカラベからイヌ、ネコ、鳥、ワニに至るまで、ありとあらゆる動物をミイラにしてきました。
動物ミイラの用途は多岐にわたり、飼い主と一緒に埋葬されるペットもいれば、死後の世界での食料として供えられるもの、あるいは、生前から崇拝され神聖視された幸運な動物もいます。
しかし、動物ミイラの大半は、神々に捧げるための奉納物でした。
そのために、野生の動物を捕獲し、ミイラ化するまで囲いの中で飼育された、いわゆる「ミイラ農場」なるものが存在した証拠もあります。専門家によると、動物ミイラは一商品として販売され、神に捧げられたそうです。
今回調査されたネコやヘビは、まさにミイラ農場で飼われていた個体であり、鶏を絞めるように処理されたのかもしれません。
研究の詳細は、8月20日付けで「Scientific Reports」に掲載されています。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-69726-0