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チーターの100倍の加速!?「スリングショットスパイダー」はパチンコのように”自らを弾き飛ばして”獲物をとらえる

2021.08.27 Friday

2020.08.24 Monday

南米ベルーの熱帯雨林に、「スリングショットスパイダー(Theridiosomatid)」と呼ばれる変わったクモがいます。

一般にクモは「造網性」と「徘徊性」に分けられ、巣を張ってエサがかかるまで待つのが造網性で、自ら歩き回ってエサを獲るのが徘徊性です。

しかし、スリングショットスパイダーは、造網性に分類される一方で、徘徊性顔負けの方法で狩りをします。

なんと彼らは、自らをパチンコ玉のように発射して獲物を捕まえるのです。

その仕組みについて、米・ジョージア工科大学が今回初めて調査を行っています。

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引き金を引いた状態の「スリングショットスパイダー」/Credit: Lawrence E. Reeves

弾け飛ぶときの加速度は「チーターの100倍」以上

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調査中の研究チーム/Credit: Saad Bhamla, Georgia Tech

スリングショットスパイダーの体長は、驚くことにわずか1ミリしかありません。

それでも、射出スピードの加速度は、毎秒1300メートルに達しており、チーターの100倍以上に匹敵します。

さらに調査の結果、射出時のスリングショットスパイダーには、およそ130Gの負荷がかかっていました。

参考までにいうと、この数値は、戦闘機パイロットが気絶する寸前まで耐えられる限界負荷の10倍以上です。

一体、どのようにしてこれほどの爆速を生み出しているのでしょうか。

次ページクモの巣は「3次元の発射台」

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